■ペット・ロスとは?
■コンパニオン(伴侶)としての動物
■ペット・ロス時にみられる心や体の変化
■悲しみからの立ち直りのプロセス
■医療に関して後悔しないために
■高齢者にとって動物を失うということ
■ペット・ロスに年代(年齢)、性別による違いはあるか?
■ペット・ロスの悲しみから立ち直るには?
■周囲の人々のフォロー(何ができるか、どう接するべきか?)
 動物を亡くした人への言葉かけ
 自分の周りに動物を亡くして悲しい思いをしている人がいた時に、助けになること、逆にならないことを最後に紹介してきましょう。
 ■ 助けになること
1. 悲しい気持ちを話すようにすすめる
2. ゆっくりと悲しみの時間をもつようにすすめる
3. ペットの死について率直に話したり、質問したりする
4. 共感し、気持ちを表現する

 話を聞いて、感じたことを素直に言い表すことが大切です。“大変でしたね、辛いですね、悲しいですね、寂しいですね”などです。ゆっくりと悲しみに浸ればよいことを伝え、亡くなった動物と”一緒にいる”という気持ちになれる、例えば、お骨、灰などを当面、身近に置くことをすすめるのも一つの方法です。友達同士の場合は、日常生活に必要なことの手伝いを申しることも可能です。
 ■ 助けにならないこと
1. 同情やきまり文句のお悔やみを言う
2. 他のケースと比較する
3. 叱ったり、説教したり、元気づける話をする
4. 他のことで気を紛らわすようにすすめる
5. 他の動物を飼うようにすすめる

 自分のことについて話したり、その人の信じていることを否定したり、解釈を加えるようなことはすべきではありません。“頑張って”や“そんない悲しんでいると亡くなった動物が成仏できないわよ”というのも禁句です。“次の子を飼えば”という言葉も悪気ではなく出てしまいやすい言葉だと思います。しかし、亡くなった子の代わりはいないのです。本人が心からまた動物を一緒に暮らしたいと思えるようになるまで待つべきです。
次の動物を迎えられるようになるまでに必要な時間は人様々です。1ヶ月もしない内に新しい動物と暮らし始めることができる人もいれば、1年以上経っても駄目な人もいます。“まだとても次の子は飼えない”と言っている人でも、飼い主を捜している動物との偶然の出会いがあったりすると、驚くほどスムースに新しい動物との生活を始めることができることもあります。
長年家族として生活を共にしてきた動物を失うことは、誰にとっても辛く悲しいことですが、特に高齢者にとっては大きなストレスとなる可能性が高いのです。周囲の人々の十分な理解と思いやりが必要でしょう。
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